ケータイ刑事THE MOVIE バベルの塔の秘密〜銭形姉妹への挑戦状/2006 日


ケータイ刑事THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション [DVD]


BS-iにて放送のドラマ番組『ケータイ刑事』を映画化!ドラマ版の歴代ヒロインである黒川芽以堀北真希夏帆の3人が主演で贈るアイドル映画。
警視総監の孫娘である銭形姉妹。ある日、銭形家を揺るがす大事件が勃発する。犯人は銭形家に挑戦を宣言し、銭形姉妹に3つの事件を解決しろと要求する。
そこには犯人が仕掛けた数々の罠があり、銭形姉妹は大ピンチに…。
(@Oriconデータベース)


個人的に一番観てたのって宮崎あおいの『愛』の頃。
黒川芽以の『泪』、堀北真希の『舞』、夏帆の『零』が出演する劇場版。
ちなみに今のところ銭形姉妹は『零』までの四姉妹で、続く『雷』は従姉妹。
で『海』は『雷』の妹。


徹底的に一見さんお断りで(まぁ、テレビシリーズ観てなきゃ観ないんだろうけど)シリーズのレギュラーキャラ、犯人役のキャスティングが出まくり。
モップガール』にも出てる怪優 佐藤二朗とか元エアギタリスト金剛地
水野晴郎*1とか宍戸錠なんかも出てたりする。
宮崎あおい(愛)が出てないのは....まぁ、そーいう位置だものなぁ、今や。
売れてしまえば過去はねぇ....。

テレビシリーズと同じような短編ミステリが×3があって、それを経てから最後の姉妹揃って一つの事件を解決するって流れで、それぞれのトリックは名探偵コナンレベルのモノなんだけども、銭形〜って結局『アイドルもの』だから少々ヌルめで、お約束で、お決まりでも全然アリなんだと思う。
元々『女子高生なのに刑事』っていう警視総監の権力乱用*2の設定自体が無理があるんであって、逆に毎度毎度ハードな本格ミステリやるように出来てない。

テレビシリーズは、かなり画期的な試みが色々とあって、舞台形式だとか、一話丸々ミュージカルだったり、ワンシーン・ノーカットの長回しで撮ってみたり(ERみたいな..*3 )、ブルーバック/背景をCGでコロコロ変えてみたり....とかなり変わった趣向が色々とあったりして、そー言うのもケータイ刑事の特色の一つだと思うけど、今作では商店街での銭形舞のミュージカルシーンがあったりする。
最後のオチも、まぁケータイ刑事だからアリなんでしょう、って感じ。

結局、これってテレビシリーズのファンサービス的な作品でTRICKの劇場版とも位置的には近いけども、それよりも主演三人のアイドル映画ってニュアンスが強いし....そー言う意味で言えば『TANTANたぬき』*4とか『シュート』*5とかより全然クオリティ高いし、よく出来てるかも知れない。

ケータイ刑事』シリーズ好きなら楽しめるし(黒川芽以堀北真希夏帆好きとか)、でも『銭形愛』だけが好きなら物足りない。
んな感じ。

*1:水野晴郎銭形舞の第5話『シベリア超特急殺人事件』に出演。その後、銭形泪『アナザーストーリー シベリア超特急刑事』×4話に出演

*2:銭形姉妹の祖父、銭形警視総監が孫に特別に警察手帳を与えていると言う設定。確かに才能はあるけどそれにしても....。

*3:ER第4シーズン第1話『AMBUSH』は生放送、ワンカットで行われた

*4:当時のスーパーアイドル チェッカーズが主演した劇場用映画。1985年

*5:アイドルSMAP(当時は六人)が出演した劇場用映画。監督は大森一樹。1994年