名探偵の掟 第三話:遺体のそばに何やらアレっぽい文字が書き残されていた殺人事件

つー事で三回目。
今回のテーマはダイイングメッセージ

【続きネタバレがありますので自己責任で】


あの犯人が、アリかナシかっつーとアリなんですよね。
綾辻&有栖川の「懸賞金つき推理クイズ 安楽椅子探偵」で過去やったヤツに類似のがあるんで実際使用済み。
確か第6弾の「安楽椅子探偵ON AIRだったか。
ま、「ノックスの十戒」を無視するのは前提なので。


相変わらずのファッション、展開。
キャラクターは熟れて来た、というか見慣れて来た
事件のキャスティングはクセがあっていいんだけど、出て来るキャラの個性が特に設定もされてないしキャストの良いところが発揮出来ない。
なんだか、マジメなんですよね。なんでそんなにきちんとドラマ作ってんだ?って言う。
普通のドラマじゃなく、メタフィクションっていう「枠から外れた」モノなんだから、もっと思いきってズラしまくれば良いのに。


肝心のダイイングメッセージ自体が「ピンとこない」ものに設定されていたので、あんなものでしょう。
制作者が馴れて来たんだかテンポは少しは良いんだが(つーか、練習じゃねえっつーの)やっぱり薄い。
元が短編だから新しい要素無しじゃ長編化はつらい。
キャラクター劇で見せられるほどキャラクターが濃ければ良かったんだけど、作り手のマジメさのおかげで遊び部分が弱い。
30分なら丁度良いのかも知れないなと思う。
時効警察」「33分探偵」「ケイゾク」「モップガール」「トリック」「パズル」似た趣向のドラマの中で一番遊びの少ないマジメな作品。
悪い意味で。


まぁ言いたい事は2話目の記事とかに書いた事と大して変わらないので割愛。
中身はそれほどアラも無く、アラを挙げるとしたらこのドラマの存在そのものだし。
もう完全に原作とは別物として観てるんだけど。
やっぱ思いきって大幅にドラマ化用に脚本をテコ入れしないとダメだと思うんだが。
短編を長編化するのに新要素も大して足さず、原作を薄めて伸ばすやり方は厳しい。


ファッションは意識出来ても中身はねぇ..。