TERMINATOR 3: RISE OF THE MACHINES/ターミネーター3 2003米


吹き替え版で観ると雰囲気違うなー。
T2のストーリーはがっつり覚えてるのにT3の後半はなんとなくふわっとしか覚えてなかったので観てみました、テレ朝。


気になる部分は幾つかあって、ジョン・コナー役のニック・スタールが主演の器でないってのが痛い。
ニック・スタールは主演って言うよりも助演って感じで、確かに主演はシュワルツェネッガーなんだろうけど、もう少し誰か居なかったのかなぁ、てのが正直なとこ。
だからこそT4はクリスチャン・ベールがキャスティングされたんだし。
引き続きニック・スタールで。。とはならない。
T−Xっていう女ターミネーター寄生獣ライクなT-1000より落ちるって言うのも気になるところ。
T2で液体金属に仕込んだナノマシン製で充分強かったのにそれに骨格入れちゃったもんだから自由度が下がったってのがネック。最後のシェルター手前の攻防にしたってT-1000なら侵入出来る。
確かに武器を自由に作れるのは強いけども、形にとらわれないって方が余程強い。
あの造形を初めて見た時の驚きと感心の方がT−Xより余程上だし。
ちなみに巨大ターミネーターなんて全然驚きも何ともなくたかが知れてると言うか。。


やってることは結局T2と殆ど同じなんだけども、T3は最後の最後でジャッジメント・デイを確定させてしまってT2では不可視で希望もあった未来が決定して絶望的な未来になってしまう。
必ずしも未来は決まっていない、それがどんなに少ない可能性でも信じていればきっと可能性は開けるし未来は変えることが出来る、って言うのがT2だったのにT3ではそんなものは無く「未来は確定的で不可避だ」としてしまった。
結局起きることは起きるし運命には逆らえないし、全ては定められたシナリオ通り。
我々は神の掌の上の猿に過ぎない。。
T3とT2の一番大きな違いはその運命に対する「決定論」的視点なんだろうなと思う。
それがサラ・コナー・クロニクルズ(SCC)をT2の続編とした所以かも知れない。
とはいえSCC第一シーズンが、あんな終わり方に(○○がドーーーンって)なって、まだどうなって行くかもよく解らないので何とも言いようが無いですが。
プールに特殊部隊隊員が次々落ちるシーンはなかなか良かった。。


アクションシーンも派手だし、やってる事も規模は大きいんだけど、T2が素晴らし過ぎてやっぱり内容的に比較すると落ちる。シナリオ的にもT2のなぞり直し〜バッドエンドバージョンじゃあやっぱり評価は低くならざるを無い。
監督は名監督のジョナサン・モストゥなのに。
面白さで言えば、
T2 > SCC=T1 > T3
ってとこか。


そういえば意趣返しなんだかジョナサン・モストゥの新作はロボものなんだよな。
SURROGATES