偽書ゲッターロボ ダークネス 始動編/西川秀明 2009

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最近マンガをサボってたんで久々に色々買ってみました。。
そん中の一冊。


個人的には「Z‐MAN」以来の西川秀明作品。
永井豪石川賢のゲッターが正当として、西川作品は「偽書」と自虐的に名付けたが故の「偽」表記か。
ラヴクラフトオーガスト・ダーレスのみが正当ってのに近い感じ?(ダーレスはどうかと思うが。。)。
ゲッターロボの各変形1、2、3と世界観を説明するのに徹した感のある一冊で、お話はこれからって感じ。
コクピットの中を破壊しまくったり、熱血で物理法則を無視して強引にくっついたりなんてところは今さらだと「天元突破グレンラガン」なんかを思わせる。
作者特有の作画のゴチャ感が今ひとつ、キャラと背景なんかの判読をしづらくしてたりとか、今ひとつカタルシスが突き抜けきれてない感じがもう少し欲しいところ。熱血、って言う割には熱くなりきれてなかったりだとか。
ぶち切れるって割にはキレきれなかったり。
ちょっと惜しいなぁ、っていう。もっと崩すところは崩しまくったり、勢いで突っ切る感じがあっても良いだろうと思うけども、意外とコントロールしきらないとダメな人か。
中身としてはそんなに複雑なストーリーでもないしゾロアスター的な善悪二元論だし、それほど謎が謎を呼ぶ展開は望めないんだからやっぱ「決めるところは決める」「突っ切るところは突っ切る」感じが欲しいところ。
主題歌をもじった「あおり」の弱さも少し気になるところ。
やるならコマを埋め尽くすくらいのバカでかい文字でやって欲しかった。