#3 LAD MUSICIAN STICKY FINGERS DENIM


LADMUSICIAN 2007-8年 秋冬シーズン「COCK SUCKER BLUES」期のアイテム。
ローリングストーンズのツアードキュメンタリー「コックサッカー・ブルース」をイメージソースにしたシーズンアイテムはストーンズを意識した「ロック」色が濃い、ここ数シーズンのLADMUSICIANの中でも一番先鋭的で、あざとくて、歌舞いていて一番イカしたコレクションだったように思った。
http://www.skeletonlegs.com/2007/09/lad-musician-fw-0708-cocksucker-blues/


細身でタイトなダブルのライダースジャケット、パテントレザーのドレスシューズ、当時のラペルの大きさを再現したジャケット。
蛇革のグローヴ、背中にプリンセスプリーツの入ったロンドンストライプのシャツ、ペイズリー柄のジャケット。
アクが強く、ダサい/格好良ギリギリの難しいアイテムが多く、音楽に対する思い入れや、ファッションに対する捉え方によって大きく好みが別れたのもこのシーズンの特色だったし、だからこそこのブランドの色が濃く出たように思えた。
だからこそ個人的には、一番ハマったシーズンでもある。


そんなシーズンの中の一本。
アンディ・ウォーホルがデザインした「スティッキー・フィンガーズ」のレコードジャケットには、ジッパーがついていて開けると中からブリーフを印刷したカードが出て来る(右画像)。
そのジャケットデザインを意識したこれは、本来隠すデニムのジッパーを剥き出しにしてオリジナルのレコードジャケットのジッパーのディテールを表現し、右横の部分だけ白く色を削る事で、レコードジャケットの光影を再現して落とし込んである。
画像は、吊って撮影したんでディテールは判りづらいですが....。

よく見ると股間部分のモッコリも再現してある芸の細かさ。
格好良いとかオシャレかどうか、って言うよりも面白さを感じさせるアイテムだと思うし、こういう遊びのあるアイテムこそがラッドミュージシャンっぽいんじゃないだろうか。
元ネタを知ってるか、って言うだけでもこのアイテムの評価は変わるし、レコードジャケットをデニムにする必要があるか?って考えでも好みは別れる。
とはいえ、シューフレアの膝上までのタイトなフィッティング&裾へ向かっての綺麗なフレアラインとスティッキーフィンガーズのデザインのバランスは、充分格好良いんだけれども。


ちなみに、同じシーズンに

後半ミッックジャガーが着てるのと似たシャツとか、

30SECに出て来る「COCAINEロゴTシャツ」も出してたりする。