THE OTHER FINAL: BHUTAN V.S. MONTSERRAT/アザー・ファイナル 2002蘭・日本

20090617232210


日本が負けたって事でサッカー絡みの映画を。
ちなみにサッカーは全然観ません。
スポーツは、NBAと格闘技とボクシングだけです。


2002年のワールドカップと同じ時期に開催された世界ランク最下位を決定する為に行われた大会のドキュメンタリー映画
これが面白い。
FIFA公式ランキング202位のブータンvs203位モントセラト
日本の世界ランキングが低いなんて贅沢ってくらいの順位。
モントセラトカリブ海に浮かぶ島国で、1995年に火山が噴火し住民の三分の二が退去。
サッカー場も火山灰の下にあると言う現状。
環境としてこれ以上は無いくらい悪劣。

会場はブータンで行われるんだけれども選手が辿り着くだけでも一苦労。
悪天候で飛行機は遅れるわ、仕方無く宿泊したインドでウイルスに感染。


同じ時期に行われるワールドカップ、日本での決勝は金のかかった全天候型のスタジアム、人工芝。
最下位決定戦はブータンの荒れた芝の上。
所々禿げて地面が見えたりもしてる。


幾ら最下位と言ってもボールをトンネルしたりとか、そんな低いレベルの試合ではない。
環境的に恵まれていない、評価されていないって事は果たして不幸な事か。

映画の構成は明らかに試合内容や試合結果より、そこに辿り着くまでの関係者の気持ちとか、最下位であろうとも『サッカーを愛する』気持ちに変わりはないのだと言う事。
どちらのチームにもスポンサーは付かず。商業主義の上位チームとは、えらい違い。
結果はブータンの圧勝。
そりゃあ土壇場でコーチが辞めるわ、来る途中ウイルスに感染するわ、
アウェイだわ、モントセラトが勝てる要素が無い。
確かに笑えるんだけど。
でも実際笑っていいもんかね。
なんか単純に笑うだけじゃなく、色々考えなきゃいけないんじゃないだろうか。