REVOLVER/2005 英仏

リボルバー DTSスペシャル・エディション [DVD]


ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」そして「スナッチ」のガイ・リッチー監督....っていうと結局「前半は華々しかったけども、ドンドン落ち目になってる
」って印象が否めなくは無い「マドンナの元旦那*1ガイ・リッチー2005年の作品。

冒頭のジェイソン・ステイサムが出所してレイ・リオッタと対峙する辺りなんかは「ダマしダマされのコンゲーム的作品か?!」と思わせておきながらドンドン精神世界へ。
観客が一切期待してない方向に進んで行くストーリー展開は、エレベーターでのジェイソン・ステイサムの自問自答でピークを迎えて「虚構と現実の曖昧な境界線」を描こうとしたんだかしてないんだか失敗に終わってる。
形而上の「内的世界」に逃げるんじゃなく終始現実世界で展開させれば、舞台設定とかクセのあるキャラクター連中と言い面白かったろうにどこでどう間違ったんだか。誰かプロットの段階で止める人間はいなかったのかなぁ、とか思ってしまった。

途中アニメーションが割り込んでくる描き方も巧くいっていないし、「キルビル」とか「ドーベルマン」「ラン・ローラ・ラン」のどれよりも下手。というかアニメーションを割り込ませる必然性、って言うのが感じられない部分にあえてアニメーションを使うのってどうなんだろう。

まぁ、キャスティングも主演が「アドレナリン」で中国人観光バスの前で路上セックスしてたジェイソン・ステイサムだし....たかが知れ、って事か。
期待して観ただけに残念な作品。

ちなみにステイサムって「アドレナリン2」にも出演するらしいが、1のあの終わり方から更に2を作ろうとするバカな発想が好きすぎる。トレイラーに1のオチがまるまんま出てるし....頭悪くて好きすぎる。
http://www.crankhighvoltage.com/

*1:2008年11月21日に離婚