HUgE 07月号

毎月、唯一買ってる雑誌。

昨日買って読んでたので、ブツブツ言ってみたい。
最近はファッション雑誌をパラッと(立ち読み)見ても「バリュープライス」だとか「着回しが効く服はこれだ!」「定番アイテムで一週間コーディネート計画」だとか、世間の景気が悪いからって雑誌の中まで景気が悪い。
「街角スナップ特集」なんてのも要は「新しいアイテムよりも着回しや着こなしを中心で」っていう指向が現れてるからでしょうし。
そんな中、毎度毎度ハイエンドなアイテムを推すHUgEはどうなってるかって言えば。。

巻頭で14万のマルジェラのブーツ、60万のレザーブルゾン、YSLのミリタリーバッグ25、6万。
はい、はい。
本誌に入ると「Better Bend Than Break」と称しての定番服の特集。
これがchoki2だのメンノンだったら定番でバリューなアイテムをダラダラ並べ出すんだろうけど、HUgEの場合はトムフォードにナイン、ポール・ハーンデンにアンドゥムル・メステール。
定番っつーか一般人の感覚だとかなりのこの値段帯は。。
で「DJ」ドナルド・ジャッドのアート作品とかティーポット、ナイフフォークなんかのデザインが秀逸なアイテムの写真が続く。こーいうのがHUgEっぽいっていう。
「ディーター・ラムスの時代」を府中に観に行きたくなるような写真群。


で、オーセンティックアイテムの特集ではマルジェラの定番ライダース。
KENJIIKEDAのバッグ。
確かに名作だし定番。両方前からずっーと欲しいです。。
伊勢丹に行けばあるんだけど、毎回。
でも観るだけ。
坪内浩氏のインタビューは面白い。
HIROSHI TSUBOUCHIってコストパフォーマンス良いんですよね。


20090529210931
アイテムのページではLADMUSICNA09AWのダブルライダース。
ジップしか無いデザインで、ミニマルだけど、ミニマル過ぎかも。
でもロックじゃなくってモードな雰囲気のダブルは珍しいから良いかも知れない。
こういうのは着てみないとなぁ。。
後半は夏の靴特集。
スエードシューズにローファー。
サンダルにデッキシューズ、チャッカブーツ
勿論、ランバンにバーカーブラック、ディオールオムにラルフローレン。
悪羅悪羅系では取り上げないだろう名前が並ぶ。


なんて言うのか。
確かに一昨年とかその前なんかの「男の物欲カタログ」特集と比べるとアイテム推しの記事は少なくなって、どちらかと言うとアイテムを使って写真で「魅せる」誌面が多かったように思うのはやっぱご時世を反映してるって言うか。
「カタログ」というよりも「写真誌」として読める紙面作り。
確かに1つ1つのアイテムは相変わらず高いし「ヴァリュープライスってなんじゃい」ってお高くとまった姿勢は相変わらず。ま、そんな姿勢に、とあるブランドの関係者から悪口聞いた事もありますが。。
ただそんな誌面のせいか今ひとつ指向が見えないと言うか、フワッとした印象。
一時期はアメカジ推しまくりで、誌面の半分以上がアメカジだった時期もありましたけど。
アメカジを思わせるアイテムの提案はありつつも、トータルとしては「これ」っていう方向が印象として無い。
業界自体モード+ミリタリーとかリラックス・エレガンスだとか色々思索はしてるんでしょうけど。




http://fashionjp.net/shop-open/post_279.html
6/6〜21まで青山のブリンクベースにてオリバーゴールドスミスの期間限定店舗をオープンするんだそう。
これは是非行くべし。


http://www.clstr.net/topics/fashion/veronique-branquinho-to-liquidate/
ヴェロニク・ブランキーノがブランドをクローズだそう。
ラクロワも破産ですか。いやはや。
国内では日経平均が徐々に回復しつつあるとはいえ、有効求人倍率も低いまま。
まだまだ冷え込みがキビシい。